琉球ホテル&リゾートを訪ねて

ᝰ✍︎

PROLOGUE

2ヵ月ぶりに吸い込む空気は潤みが増し喉にじわりと広がります。

ホテルまでは空港から南へ車で約20分。
レンタカーに乗り込み、国道へ入ると強すぎる空調を弱め窓を開けました。

どっと流れ込んだ空気は、僅かに見える海と鋭い陽射しを浴びたアスファルトの匂いが混ざり合います。
盛夏となるこの頃は、沿道の草木もどこか気だるそうに夕刻を待ち侘びています。

国道を15分ほど南下すると密集していた建物は数える程に減り、南国特有の濃緑の植物が広く目に映ります。

ホテルのある西南海岸へと進むと、辺りには畑が広がり未舗装の道が所々にみられました。
薄茶色の道とほのかな土の匂いはどこか懐かしく、時の流れが緩やかに変化したように感じます。

少し陰りのある空と畑に挟まれ鮮白の建物が視界に入ってきました。
建築され間もないこのホテルは、周囲の景色に溶け込む前の若々しさがあります。

ホテルの敷地内に入り、ゆるやかなロータリーを進み車を停めると、にこやかなバトラーに迎えられます。

Styling

エントランスホールは広々とした空間が広がり、風が通り抜け南国らしい開放感がある。
フロアは光沢のある鉛灰色のタイル、空間の上部は舟底天井が設えられている。

モダンな要素を多く含む床や建具を中和するような暖かみのある木目天井。
コンセプトにはコロニアル様式が取り入れられ、欧州と琉球のスタイルが空間に溶け込む。

琉球ホテル&リゾートは沖縄県内で他に3つのホテル(ハイアットリージェンシー那覇沖縄・リーガロイヤルグラン沖縄・オクマプライベートビーチ&リゾート)を運営するPREMIA HOTEL GROUPが手掛けており、質の高いリゾートMICAの実現をコンセプトとして掲げているとのこと。

館内にはグループ内で展開されているレストラン等があり、それぞれの特色が混ざり調和されたスタイルが共存している。

Textile

クラブフロアの室内とアメニティ
(深みのある青いフロアは涼やかな気持ちに)

モロッカン柄のフロアカーペット

プールサイドのパティオ
程よくプライバシーが保たれ居心地の良い空間
(ベージュ、ゴールド、ブルーの組み合わせは上品な中でも柔らかな寛ぎ感がある)

Food

クラブフロアに宿泊すると朝食はビュッフェダイニングのNashiroとクラブラウンジを利用可能。

Nashiroの朝食は品数がバラエティーに富んでおり、何をチョイスするか迷うほど。

フレッシュなサラダやフルーツ、各種卵料理はもちろん沖縄そば、ゴーヤチャンプルー、海ぶどう等の沖縄ならではのメニューが豊富。

クラブフロア宿泊した際に、是非利用したいのがクラブラウンジの朝食。
専任のシェフが焼き上げるパンがとても美味しい。
イースト臭が強くなく、軽やかな香りと深みのある小麦の味。

今回は1泊の予定でNashiroとハシゴしてお腹一杯

クラブラウンジを利用する方はこちらのパンを最初にご堪能あれ

今回は1泊の予定でNashiroとハシゴしてお腹一杯

クラブラウンジを利用する方はこちらのパンを最初にご堪能あれ

MIRANOの夕食

南国の澄んだ海のような皿にオレンジ色のスープが鮮やか。
どれもデザイン性に富んでいるが、味わいは優しくリラックスして楽しめる。
レストランMIRANOは席からの展望も良く、サンセットの時間帯に予約をすれば、沈む夕日を眺めながら食事を楽しめる。

information

◉琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ
空港から20分と市街地へのアクセス良好
公式HP:琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ

side-trip blogガンガラーの谷と屋宜家

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