Ace Hotel Kyoto と 新風館|種嘉商店の最中

PROLOGUE

冬に訪れたのはどれくらいぶりだろうか。

まだすずろ寒さの12月初旬、
薄地の上着を羽織り、駅に並んだ土産店を横目に
「お土産のおたべは抹茶にするか、ニッキにするか」
などと頭に巡らせ、新幹線の改札から地下鉄乗り場まで向かいます。

京都にはこのところ、度々訪れますが
それでも訪れたい場所は溢れ尽きません。

耳馴染みのある
烏丸線の駅メロディーを心地良く取り込み烏丸御池へ。
人まばらな車内で草色のシートに背を預け
「ふう」とひと息。

褪せた音を響かせ
電車はゆっくりと走り出しました。
目的地の烏丸御池駅は
五条..四条駅と通過し5分程度です。

烏丸温池駅は新明館やAce Hotelが開業した事で、
新たな案内図や店舗が施設され、より活気に溢れていました。

駅構内の案内に従い、3-2出口から地上へ出ると
すっとした風が頬に触れます。

車屋町通から右へ曲がって姉小路通と進むと
外壁に滑り出し戸様のデザインが施された
落ち着いた色味の建物が
躯体内に隠された賑やかさを包み込むように穏やかに佇んでいます。

冬に訪れたのはどれくらいぶりだろうか。

まだすずろ寒さの12月初旬、
薄地の上着を羽織り、
駅に並んだ土産店を横目に
「お土産のおたべは抹茶にするか、ニッキにするか」
などと頭に巡らせ、新幹線の改札から地下鉄乗り場まで向かいます。

京都にはこのところ、度々訪れますが
それでも訪れたい場所は溢れ尽きません。

耳馴染みのある
烏丸線の駅メロディーを心地良く取り込み烏丸御池へ。
人まばらな車内で
草色のシートに背を預け「ふう」とひと息。

褪せた音を響かせ
電車はゆっくりと走り出しました。
目的地の烏丸御池駅は
五条..四条駅と通過し5分程度です。

烏丸温池駅は新明館やAce Hotelが開業した事で、
新たな案内図や店舗が施設され、より活気に溢れていました。

駅構内の案内に従い、3-2出口から地上へ出ると
すっとした風が頬に触れます。

車屋町通から右へ曲がって姉小路通と進むと
外壁に滑り出し戸様のデザインが施された
落ち着いた色味の建物が
躯体内に隠された賑やかさを包み込むように
穏やかに佇んでいます。

ᝰ✍︎

Ace Hotel Kyotoと新風館の紹介

Styling for Ace Hotel Kyoto


エントランスを抜け、先ず魅了されるのは銅製のレセプションカウンター。
続いて、色・柄など様々なタイプの生地が幾重にも重なるアートが目に留まる。

ロビーで目を惹くファブリックアートは、鹿児島県「しょうぶ園」の皆さんが制作したもの。

コンセプトは、『East Meet West』。
東洋と西洋の融合なのだそう。
様々なアーティストが手掛けた館内は、指向を凝らしたデザインが随所にみられる。
ロビーに点在するアートが脳内を巡り、感性を次から次へと刺激する。

 

初めて滞在した際、訪れた人々が付箋に思いを書き留める『Subway Therapy』というイベントが催されおり、ロビーの壁面の一角には色とりどりの付箋が所狭しと飾られていた。

Subway Therapy』は、Ace Hotel Kyoto総支配人のニコラス・ジェームスブラックがプロジェクトの一環として取り入れたもの。

心に抱えている思いを付箋に書き表出することでストレスを緩和し、ポジティブなマインドへ変化させるアートなのだそう。

備忘memo
ニコラス・ジェームスブラック
ACEホテルの総支配人。ソフィテルホテル、プティ・エルミタージュ等を経て2018年にACE HOTELに入社。
Subway Therapy
ニューヨークで始まったアートプロジェクト。ポストイット(付箋)に自分の思いを綴り心をを和らげ癒す。元を辿れば地下鉄の利用者が秘密を受け取るためにメッセージを残したことが起源だという。ユニオンスクエア駅等でアーティストにより企画されている。

ネガティブな思考を文字を介し表出すると思考の流れを客観的に捉えられます

 

Ace Hotel Kyotoにおいて、多くのアートやグラフィックを担当したのは染色家として有名な柚木 沙弥郎氏。
柚木氏が手掛ける印象的なグラフィックのフォルムは一度見たら忘れられない。
Ace Hotel Kyotoでは、ロゴやルームナンバーなどのフォントデザインを手がけている。


柚木 沙弥郎氏が手掛けたグラフィック。
エレベーターホールにあるフロア案内のタペストリーや部屋の備品など数多くの作品を手掛けている。

 

エレベーター前の印象的なネオンアートは、ヒステリックグラマーの北村信彦氏の作品。
ダークな背景から幻想的に浮かび上がる大日如来。
左右の壁面に張られた信楽焼タイルに光が溶け込み、艶やかな質感。

賑やかなロビーから宿泊エリアへ繋がる空間。

Room Styling

スタンダードキングの部屋。
柚木氏が手掛けたアートが壁面を飾る。

縁側を思わせるベンチには、座布団が並んでいる。
室内のカーテン、ベッドサイドの照明は、ミナ ペルホネンが手掛けているのだそう。


Shinpuhkan

新風館の前身は京都指定登録文化財の一号に登録された「旧京都中央電話局」。
設計者は、数多くのモダニズム建築を残した吉田鉄郎。代表作は「東京中央郵便局」、「大阪中央電話局」など。

そして、この外観を引き継ぎ2001年、商業施設「新風館」は開業。
その後、更に隈研吾が手掛ける再開発を経て2020年ホテル、映画館などを内包した複合施設へと進化した。

新風館のエントランス。
歴史の面影残る茶色いアーチ状の入り口と明るい白色の看板。
その姿はまるで若々しく駆け抜ける風をどっしりと構えた躯体が優しく包み込んでいるよう。

新風館には「Maison Kitsune」のカフェがある。
パリを拠点しているブランド「Maison Kitsune」。ファッションのみならず音楽レーベル等も展開している。


カフェでは、京都らしさを感じる抹茶のキツネサブレやどら焼き等を販売。限定ビバレッジは、玄米茶ラテ、抹茶ラテなど。

抹茶サブレ、どら焼き、カフェラテをテイクアウト。こんがりと縁取られたキツネのフォルムが可愛い。

道々グルメ|HOTEL朝食と種嘉商店

𖢏 𖢏 𖢏

ACE HOTEL の朝食

ホテルの朝食は、
「AMERICAN BREAKFAST」
「CONTINENTAL」
「CALIFORNIA AVOCADO TOAST」
「EGGS BENEDICT」から選ぶことができる。

「CALIFORNIA AVOCADO TOAST」、「EGGS BENEDICT」をオーダー。
エッグベネディクトのオランデーズソースは濃厚。野菜や果物がしっかり摂れるところも嬉しい。

備忘memo
AMERICAN BREAKFAST
コーヒー、パン、卵料理、肉類(ベーコン・ソーセージ等)等のオーソドックスな朝食。温かいメニューがあり、比較的ボリュームがある。
CONYINENTAL
温かい料理を含まない朝食。シリアルやサラダ、パン、ヨーグルトなどにコーヒーや紅茶が付くことが多い。

𖢏 𖢏 𖢏

種嘉商店

創業70年余年。
Ace Hotelの近くのお店を事前に調べていた際に見つけた最中屋さん。
とても美味しくて感動しました。

ピーナッツや胡桃型の最中は、ころんと愛らしいフォルム。

ᝰ✍︎